# マイクロビット (micro:bit) v2 タッチセンサーの基本
本ドキュメントは、初めてmicro:bitのタッチセンサーを利用する際に必要な機材や事前準備、動作イメージを端末の画面上で確認できるシミュレーター、プログラムサンプル等を記載しています。また、中上級者向けの製品詳細仕様情報も確認できます。
# 1. 本ドキュメントの目的
- micro:bit(マイクロビット)のタッチセンサーの仕様の把握
- micro:bit(マイクロビット)のタッチセンサーに関するプログラミング方法の基本の把握
# 2. 製品の詳細仕様
# タッチセンサー(Touch sensor)の詳細仕様
micro:bit(マイクロビット)は、前面のロゴとエッジコネクターの0、1、2はタッチセンサーとしても使用できます。
前面のゴールド色のロゴタッチセンサーはV2からの新機能です。
タッチロゴは静電容量式タッチを使用しています。電場の小さな変化を検知して、携帯電話やタブレットの画面と同じように、指がいつ押しているかを認識します。
ボタンのように押したときだけでなく、最初に触れたとき、離したとき、長く押したときにも、プログラムのイベントトリガーとして利用ができます。
ロゴのタッチセンサーでは、以下の4種類の検知ができます。
- 押された:ロゴにタッチして離した時(タッチと離すを一回の動作として検知します。長押しは検知しません。)
- touched:ロゴにタッチしたままの時(タッチされていることを検知します。)
- 離した:ロゴから離した時(タッチの状態から離したことを検知します。)
- long pressed:ロゴを長押しして、はなした時(長押しから離すを一回の動作として検知します。短いタッチは検知しません。)
エッジコネクターのタッチセンサーでは、以下の1種類の検知ができます。
- 押された:ロゴにタッチして離した時(タッチと離すを一回の動作として検知します。長押しは検知しません。)
# 3. 必要な機材
# PC利用時に必要な機材
No. | 名称 | 個数 | HW/SW | 用途 | 補足 |
---|---|---|---|---|---|
01 | micro:bit(v2)本体 | 1 | HW | プログラミング・操作用 | - |
02 | micro:bit用 ケース | 1 | HW | micro:bit保護 | - |
03 | micro:bit用 USBケーブル | 1 | HW | PCとの接続 | - |
04 | micro:bit用 電池ボックス | 1 | HW | micro:bitへの電源供給 | 単4型電池 ✖️2 タイプを想定 |
05 | 単4型乾電池 | 2 | HW | micro:bitへの電源供給 | - |
06 | Chromebook、MacOS、WindowsのPC | 1 | HW | MakeCode操作用 | - |
07 | USB変換アダプタ | 1 | HW | PC接続用 | PCのUSBポートがType-Cのみの場合、TypeC ⇄ TypeA変換アダプタが必要 |
08 | Google Chrome | 1 | SW | MakeCodeアクセス用 | - |
# タブレット・スマートフォン利用時に必要な機材
No. | 名称 | 個数 | HW/SW | 用途 | 補足 |
---|---|---|---|---|---|
01 | micro:bit(v2)本体 | 1 | HW | プログラミング・操作用 | - |
02 | micro:bit用 ケース | 1 | HW | micro:bit保護 | - |
03 | micro:bit用 電池ボックス | 1 | HW | micro:bitへの電源供給 | 単4型電池 ✖️2 タイプを想定 |
04 | 単4型乾電池 | 2 | HW | micro:bitへの電源供給 | - |
05 | タブレット・スマートフォン | 1 | HW | micro:bitアプリ操作用 | - |
06 | micro:bit アプリ | 1 | SW | micro:bitアプリ操作用 | - |
※ HW:ハードウェア、SW:ソフトウェア
※ Google Chromeは、Google社が提供しているブラウザ。ダウンロードはGoogle Chromeの公式ウェブページ (opens new window)で可能です。Chromebookでは、標準でインストールされています。
※ MakeCodeは、MicroSoft社が提供しているmicro:bitプログラミングできるオンラインソフトウェアです。詳細は「micro:bitのプログラミングで利用するソフトウェア」をご参照ください。
参考:micro:bitは、イフティニー ストアでお買い求めいただけます
当社はmicro:bitの公認正規販売店です。国内のmicro:bit利用推進を行っております。
micro:bit専門ストア「イフティニー ストア(iftiny store)」 (opens new window)にて、各種micro:bit関連製品の販売をしております。
# 4. 概要と所用時間
実施項目 | 概要 | 所用時間 |
---|---|---|
事前準備 | 事前に必要な準備と確認 | 5分 |
プログラミング | 用意されている表示ブロックを使ってプログラミングし、micro:bitに動作させる | 10分 |
利用後 | プログラミング完了後の作業 | 3分 |
合計時間 | ー | 18分 |
# 5. 事前準備
注意事項
操作する前に「micro:bitの扱い方と注意事項」をご覧ください。
参考情報
初めてmicro:bitを利用する方は、事前に以下のドキュメントをご覧ください。
- Mac PCをご利用の方は、「micro:bitの利用方法(MacOS)」をご覧ください。
- Windows PCをご利用の方は、「micro:bitの利用方法(Windows)」をご覧ください。
- タブレット・スマートフォンをご利用の方は、「micro:bitの利用方法(iOS,Android)」をご覧ください。
micro:bit(マイクロビット)、電池ボックス、USBケーブルの準備
PCの場合、PCとブラウザを起動し、MakeCodeでプログラミングできる状態に準備
タブレット・スマートフォンの場合、アプリを起動し、プログラミングできる状態に準備
# 6. プログラミング
# 実現したいこと
micro:bit(マイクロビット)をストップウォッチのイメージで利用します。
ロゴをタッチし始めると、時間(ミリ秒単位)のカウントが始まります
時間カウントしている間では、LEDディスプレイにチェックマークを表示します
ロゴから手を離すと、カウントが終了します
カウントが終了したタイミングでカウントした時間(秒単位)を表示します
その後、表示を消します
エッジコネクターをタッチすると顔マークが表示されます。(上記のストップウォッチと関係がなく、エッジコネクターをの利用例として掲載)
- エッジコネクター「0」をタッチすると、嬉しい顔が表示されます
- エッジコネクター「1」をタッチすると、悲しい顔が表示されます
- エッジコネクター「2」をタッチすると、こまり顔が表示されます
# プログラミングのサンプル
以下は、上記プログラミング実施結果のサンプルです。
※ 以下を利用して、直接ご使用のmicro:bitにダウンロード(書き込み)することもできます。
また、ご自分のMakecodeに保存することもできます。
# MakeCode ブロック
# MakeCode pythonコード
start_time_ms = 0
measured_time_ms = 0
measured_time_s = 0
def on_logo_touched():
global measured_time_ms, start_time_ms
measured_time_ms = 0
start_time_ms = input.running_time()
basic.show_icon(IconNames.YES)
input.on_logo_event(TouchButtonEvent.TOUCHED, on_logo_touched)
def on_logo_released():
global measured_time_ms, measured_time_s
measured_time_ms = input.running_time() - start_time_ms
basic.clear_screen()
measured_time_s = 0
measured_time_s = measured_time_ms / 1000
basic.show_number(measured_time_s)
input.on_logo_event(TouchButtonEvent.RELEASED, on_logo_released)
def on_pin_pressed_p0():
basic.show_icon(IconNames.HAPPY)
input.on_pin_pressed(TouchPin.P0, on_pin_pressed_p0)
def on_pin_pressed_p1():
basic.show_icon(IconNames.SAD)
input.on_pin_pressed(TouchPin.P1, on_pin_pressed_p1)
def on_pin_pressed_p2():
basic.show_icon(IconNames.CONFUSED)
input.on_pin_pressed(TouchPin.P2, on_pin_pressed_p2)
# 7. 利用後
# PCとmicro:bitの接続解除
PCをご利用の場合、この段階では、micro:bitは外部ストレージとして認識し、PCとmicro:bitが接続されたままの状態です。このままPCから取り外すとデータ破損等のリスクがあります。そのため、取り外す前に、接続を解除する必要があります。
OSごと、以下の手順にて、PCとmicro:bitの外部ストレージ接続の解除を行います。
Chromebookの場合:ファイルのマークをクリックした後、「MICROBIT」右の「停止マーク」をクリックし、PCとmicro:bitの接続を切断します。安全に接続解除ができたら、USBケーブルを取り外します。
Macの場合:Finderを起動した後、「場所」の「MICROBIT」右の「停止マーク」をクリックし、PCとmicro:bitの接続を切断します。安全に接続解除ができたら、USBケーブルを取り外します。
- スマートフォンとタブレットの接続はBluetoothで行うため、上記のような外部ストレージ接続の解除を行う必要がありません。
# その他作業
電池ボックスの電源スイッチがOFFになっていることを確認し、電池を取り出します。
micro:bit(マイクロビット)、電池ボックス、USBケーブルを収納バッグに収納します。
必要に応じて、ブラウザの終了(PCの場合)、アプリの終了(タブレット・スマートフォン)、や端末のシャットダウンを実施します。