# マイクロビット (micro:bit) v2 スピーカーの基本
本ドキュメントは、初めてmicro:bitのスピーカーを利用する際に必要な機材や事前準備、動作イメージを端末の画面上で確認できるシミュレーター、プログラムサンプル等を記載しています。また、中上級者向けの製品詳細仕様情報も確認できます。
# 1. 本ドキュメントの目的
- micro:bit(マイクロビット)のスピーカーの仕様の把握
- micro:bit(マイクロビット)のスピーカーに関するプログラミング方法の基本の把握
# 2. 製品の詳細仕様
# スピーカー(Speaker)の詳細仕様
micro:bit(マイクロビット)V2は、スピーカーが内臓されています。
電磁ブザータイプであるため、簡易的な音声の出力を行うことができます。
MakeCodeでは、さまざまなスピーカー・音声に関する調整が可能です。
- 内臓スピーカーの有効・無効化ができます
- メロディをテンポ(40〜500)指定で演奏できます
- 指定した音を、指定した長さで演奏できます
- 休止符の設定ができます
- 音量の指定ができます(0〜255)
- 音量、テンポ、拍、を個別に設定する事ができ、意図した音楽を流すことができます
- さまざまな効果音を使うことができます
- あらかじめ用意された音楽を使うことができます
micro:bit(マイクロビット)の現行v2バージョンのスピーカー仕様は以下です。v1.5はスピーカーがありません。
項目 | v2 | v1.5 |
---|---|---|
タイプ | JIANGSU HUANENG MLT-8530 | |
SPL | 80dB @ 5V, 10cm | |
自己共振周波数 | 2700Hz | |
AOP | 118db SPL | |
より詳しい情報 | Datsheet (opens new window) |
# 3. 必要な機材
# PC利用時に必要な機材
No. | 名称 | 個数 | HW/SW | 用途 | 補足 |
---|---|---|---|---|---|
01 | micro:bit(v2)本体 | 1 | HW | プログラミング・操作用 | - |
02 | micro:bit用 ケース | 1 | HW | micro:bit保護 | - |
03 | micro:bit用 USBケーブル | 1 | HW | PCとの接続 | - |
04 | micro:bit用 電池ボックス | 1 | HW | micro:bitへの電源供給 | 単4型電池 ✖️2 タイプを想定 |
05 | 単4型乾電池 | 2 | HW | micro:bitへの電源供給 | - |
06 | Chromebook、MacOS、WindowsのPC | 1 | HW | MakeCode操作用 | - |
07 | Google Chrome | 1 | SW | MakeCodeアクセス用 | - |
08 | USB変換アダプタ | 1 | HW | PC接続用 | PCのUSBポートがType-Cのみの場合、TypeC ⇄ TypeA変換アダプタが必要 |
# タブレット・スマートフォン利用時に必要な機材
No. | 名称 | 個数 | HW/SW | 用途 | 補足 |
---|---|---|---|---|---|
01 | micro:bit(v2)本体 | 1 | HW | プログラミング・操作用 | - |
02 | micro:bit用 ケース | 1 | HW | micro:bit保護 | - |
03 | micro:bit用 電池ボックス | 1 | HW | micro:bitへの電源供給 | 単4型電池 ✖️2 タイプを想定 |
04 | 単4型乾電池 | 2 | HW | micro:bitへの電源供給 | - |
05 | タブレット・スマートフォン | 1 | HW | micro:bitアプリ操作用 | - |
06 | micro:bit アプリ | 1 | SW | micro:bitアプリ操作用 | - |
※ HW:ハードウェア、SW:ソフトウェア
※ Google Chromeは、Google社が提供しているブラウザ。ダウンロードはGoogle Chromeの公式ウェブページ (opens new window)で可能です。Chromebookでは、標準でインストールされています。
※ MakeCodeは、MicroSoft社が提供しているmicro:bitプログラミングできるオンラインソフトウェアです。詳細は「micro:bitのプログラミングで利用するソフトウェア」をご参照ください。
参考:micro:bitは、イフティニー ストアでお買い求めいただけます
当社はmicro:bitの公認正規販売店です。国内のmicro:bit利用推進を行っております。
micro:bit専門ストア「イフティニー ストア(iftiny store)」 (opens new window)にて、各種micro:bit関連製品の販売をしております。
# 4. 概要と所用時間
実施項目 | 概要 | 所用時間 |
---|---|---|
事前準備 | 事前に必要な準備と確認 | 5分 |
プログラミング | 用意されている表示ブロックを使ってプログラミングし、micro:bitに動作させる | 10分 |
利用後 | プログラミング完了後の作業 | 3分 |
合計時間 | ー | 18分 |
# 5. 事前準備
注意事項
操作する前に「micro:bitの扱い方と注意事項」をご覧ください。
参考情報
初めてmicro:bitを利用する方は、事前に以下のドキュメントをご覧ください。
- Mac PCをご利用の方は、「micro:bitの利用方法(MacOS)」をご覧ください。
- Windows PCをご利用の方は、「micro:bitの利用方法(Windows)」をご覧ください。
- タブレット・スマートフォンをご利用の方は、「micro:bitの利用方法(iOS,Android)」をご覧ください。
micro:bit(マイクロビット)、電池ボックス、USBケーブルの準備
PCの場合、PCとブラウザを起動し、MakeCodeでプログラミングできる状態に準備
タブレット・スマートフォンの場合、アプリを起動し、プログラミングできる状態に準備
# 6. プログラミング
# 実現したいこと
ボタンを押したら、指定の音楽が流れるようにします。
- 電源オンされた時に、効果音を出力します
- スピーカーの音量は200で設定を行います
- ボタンAを押した時、ビルドインのメロディ「ジ・エンターテイナー」を一回演奏します
- ボタンBを押した時、スケールを120bpmで演奏します
- ボタンA+Bを押した時、「きらきら星」を演奏します
# プログラミングのサンプル
以下は、上記プログラミング実施結果のサンプルです。
※ 以下を利用して、直接ご使用のmicro:bitにダウンロード(書き込み)することもできます。
また、ご自分のMakecodeに保存することもできます。
# MakeCode ブロック
# MakeCode pythonコード
def on_button_pressed_a():
music.start_melody(music.built_in_melody(Melodies.ENTERTAINER),
MelodyOptions.ONCE)
input.on_button_pressed(Button.A, on_button_pressed_a)
def on_forever():
music.set_built_in_speaker_enabled(True)
music.set_volume(200)
basic.forever(on_forever)
def on_button_pressed_b():
music.play_melody("C5 B A G F E D C ", 120)
input.on_button_pressed(Button.B, on_button_pressed_b)
def on_button_pressed_ab():
music.play_tone(262, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(262, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(392, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(392, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(440, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(440, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(392, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.rest(music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(349, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(349, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(330, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(330, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(294, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(294, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.play_tone(262, music.beat(BeatFraction.WHOLE))
music.rest(music.beat(BeatFraction.WHOLE))
input.on_button_pressed(Button.AB, on_button_pressed_ab)
soundExpression.hello.play()
# 7. 利用後
# PCとmicro:bitの接続解除
PCをご利用の場合、この段階では、micro:bitは外部ストレージとして認識し、PCとmicro:bitが接続されたままの状態です。このままPCから取り外すとデータ破損等のリスクがあります。そのため、取り外す前に、接続を解除する必要があります。
OSごと、以下の手順にて、PCとmicro:bitの外部ストレージ接続の解除を行います。
Chromebookの場合:ファイルのマークをクリックした後、「MICROBIT」右の「停止マーク」をクリックし、PCとmicro:bitの接続を切断します。安全に接続解除ができたら、USBケーブルを取り外します。
Macの場合:Finderを起動した後、「場所」の「MICROBIT」右の「停止マーク」をクリックし、PCとmicro:bitの接続を切断します。安全に接続解除ができたら、USBケーブルを取り外します。
- スマートフォンとタブレットの接続はBluetoothで行うため、上記のような外部ストレージ接続の解除を行う必要がありません。
# その他作業
電池ボックスの電源スイッチがOFFになっていることを確認し、電池を取り出します。
micro:bit(マイクロビット)、電池ボックス、USBケーブルを収納バッグに収納します。
必要に応じて、ブラウザの終了(PCの場合)、アプリの終了(タブレット・スマートフォン)、や端末のシャットダウンを実施します。
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