# 8.9 UFOキャッチャー
# 学習目標
このコースでは、micro:bit(マイクロビット)、ロッカーモジュール(ジョイスティック)、サーボ、ビルディングブロックを利用して、「UFOキャッチャー」を製作します。
# プログラミング環境の準備
micro:bit(マイクロビット)のPythonのプログラミングは、Muエディターを利用します。
プログラミングを開始するにあたって、以下の準備を完了させる必要があります。
- Muエディター(Mu Editor)のインストール
- ワールド オブ モジュール(WOM)専用パッケージのインポート
※ Muエディターは、お使いのパソコンで一回インストールすると、以降継続して利用が可能です。
# サーボの事前校正
ビルディングブロックを組み立てる前に、サーボの校正プログラムをダウンロードし、それを使用してサーボの原点となる角度を調整する必要があります。これを校正と呼びます。
注意
- 使用前に校正を行わないと、使用中にサーボが詰まり、ステアリングギアがストールしてサーボが故障する可能性があります。
# サーボの校正プログラム
from microbit import *
import WOM_Sensor_Kit
while True:
WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 180)
WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, 140)
display.show(9)
# サーボの校正方法
- 上記の図に合わせて、サーボをmicro:bit拡張ボードに接続します。(茶色、赤色、黄色のケーブルを黒、赤、黄のコネクターに合わせて接続してください)
- 付属USBケーブルの二つのマイクロUSBコネクターをそれぞれmicro:bit本体と拡張ボードに接続します。
- micro:bit本体を拡張ボードに挿入します。
- Muエディターを使って、サーボの校正用プログラムをmicro:bitに書き込みます。
- micro:bit本体のディスプレイに「9」が表示され、サーボが正常に校正されていることを確認します。
注意
- 必ずmicro:bit本体と拡張ボードの両方にUSBを装着してください。
- micro:bitのUSBポートは、micro:bitへのプログラムの書き込み(ダウンロード)で利用します。
- 拡張ボードのUSBポートは電源供給で利用します。接続しないとモジュールやサーボへの電源供給が不足する可能性がございます。
# サーボとビルディングブロックの接続
- ブロック組み立て説明書(PDF)に沿って、ビルディングブロックを組み立ててください。
(背面)
(側面)
注意
- 組み立て時は、サーボの取り付ける方向をご注意ください。
- 方向が間違うとサーボが故障する恐れがあります。
- 組み立て後、サーボのケーブル側が、上記の図と同じ方向に向いていることをご確認ください。
# モジュールの接続
上記の図に合わせて、ロッカーモジュール(ジョイスティック)、サーボをmicro:bit拡張ボードに接続します。
# プログラミング
# 実現内容
- ロッカーモジュール(ジョイスティック)を左右に動かすと、該当サーボが動作し、UFOキャッチャーのアームも同じ方向に動きます。
- ロッカーモジュール(ジョイスティック)を上下に動かすと、該当サーボが動作し、UFOキャッチャーのアームが開く・閉じるの動作を行います。
# プログラミング例
# -*- coding: utf-8-*-# Encoding cookie added by Mu Editor
from microbit import *
import WOM_Sensor_Kit
display.off()
x = 180
y = 140
while True:
WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, y)
WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, x)
if WOM_Sensor_Kit.WOM_rocker(pin3, pin4, WOM_Sensor_Kit.WOM_up):
y = y + 1
sleep(10)
if WOM_Sensor_Kit.WOM_rocker(pin3, pin4, WOM_Sensor_Kit.WOM_down):
y = y - 1
sleep(10)
if WOM_Sensor_Kit.WOM_rocker(pin3, pin4, WOM_Sensor_Kit.WOM_left):
x = x - 1
sleep(10)
if WOM_Sensor_Kit.WOM_rocker(pin3, pin4, WOM_Sensor_Kit.WOM_right):
x = x + 1
sleep(10)
if x < 150:
x = 150
if x > 220:
x = 220
if y < 70:
y = 70
if y > 160:
y = 150