# 8.4 いたずら隠れ虫







# 学習目標

このコースでは、micro:bit(マイクロビット)、赤外線モジュール(接近センサー)、サーボ、ビルディングブロックを利用して、普段は隠れていて、棒を立てると必ず倒しに出てくる「いたずら隠れ虫」を製作します。




# プログラミング環境の準備


micro:bit(マイクロビット)のPythonのプログラミングは、Muエディターを利用します。
プログラミングを開始するにあたって、以下の準備を完了させる必要があります。

  • Muエディター(Mu Editor)のインストール
  • ワールド オブ モジュール(WOM)専用パッケージのインポート

※ Muエディターは、お使いのパソコンで一回インストールすると、以降継続して利用が可能です。





# サーボの事前校正




ビルディングブロックを組み立てる前に、サーボの校正プログラムをダウンロードし、それを使用してサーボの原点となる角度を調整する必要があります。これを校正と呼びます。

注意


- 使用前に校正を行わないと、使用中にサーボが詰まり、ステアリングギアがストールしてサーボが故障する可能性があります。




# サーボの校正プログラム


from microbit import *
import WOM_Sensor_Kit

while True:
    WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 170)
    display.show(4)



# サーボの校正方法


サーボを拡張ボードに接続

  • 上記の図に合わせて、サーボをmicro:bit拡張ボードに接続します。(茶色、赤色、黄色のケーブルを黒、赤、黄のコネクターに合わせて接続してください)
  • 付属USBケーブルの二つのマイクロUSBコネクターをそれぞれmicro:bit本体と拡張ボードに接続します。
  • micro:bit本体を拡張ボードに挿入します。
  • Muエディターを使って、サーボの校正用プログラムをmicro:bitに書き込みます。
  • micro:bit本体のディスプレイに「4」が表示され、サーボが正常に校正されていることを確認します。

注意


  • 必ずmicro:bit本体と拡張ボードの両方にUSBを装着してください。
  • micro:bitのUSBポートは、micro:bitへのプログラムの書き込み(ダウンロード)で利用します。
  • 拡張ボードのUSBポートは電源供給で利用します。接続しないとモジュールやサーボへの電源供給が不足する可能性がございます。




# サーボとビルディングブロックの接続


  • ブロック組み立て説明書(PDF)に沿って、ビルディングブロックを組み立ててください。

サーボとビルディングブロックの接続方法

注意


  • 組み立て時は、サーボの取り付ける方向をご注意ください。
  • 方向が間違うとサーボが故障する恐れがあります。
  • 組み立て後、サーボのケーブル側が、上記の図と同じ方向に向いていることをご確認ください。




# モジュールの接続




モジュールを拡張ボードに接続

上記の図に合わせて、赤外線センサー(接近センサー)、サーボをmicro:bit拡張ボードに接続します。


# プログラミング




# 実現内容

  • 隠れ虫の前の棒を立てると、赤外線センサー(接近センサー)が接近した棒を検知します。
  • 棒を検知したことをきっかけに、サーボを動かし、隠れ虫を出動させ、棒を叩きます。
  • 棒を叩く回数は、通常だと1回ですが、隠れ虫が苛立つ時は複数回叩きます。
  • micro:bitのディスプレイに隠れ虫の気持ちを表示します。



# プログラミング例


# -*- coding: utf-8-*-# Encoding cookie added by Mu Editor
from microbit import *
import WOM_Sensor_Kit
import random

boring = Image("00000:99099:00000:00000:09990")
angry = Image("90009:09090:00000:09990:90009")

while True:
    display.show(boring)
    WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 170)
    if WOM_Sensor_Kit.WOM_pir(pin2) == 0:
        display.show(angry)
        num = random.randint(0, 4)
        if num == 3:
            for num in range(0, 2):
                WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 290)
                sleep(300)
                WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 170)
                sleep(200)
        WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 290)
        sleep(300)
        WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 170)
        sleep(200)



Last Updated: 5/17/2023, 8:59:44 AM