# 8.10 色分別マシン







# 学習目標

このコースでは、micro:bit(マイクロビット)、色認識モジュール、RGBライトモジュール、サーボ、ビルディングブロックを利用して、物体の色を認識し、自動で分別できる「色分別マシン」を製作します。




# プログラミング環境の準備


micro:bit(マイクロビット)のPythonのプログラミングは、Muエディターを利用します。
プログラミングを開始するにあたって、以下の準備を完了させる必要があります。

  • Muエディター(Mu Editor)のインストール
  • ワールド オブ モジュール(WOM)専用パッケージのインポート

※ Muエディターは、お使いのパソコンで一回インストールすると、以降継続して利用が可能です。





# サーボの事前校正




ビルディングブロックを組み立てる前に、サーボの校正プログラムをダウンロードし、それを使用してサーボの原点となる角度を調整する必要があります。これを校正と呼びます。

注意


- 使用前に校正を行わないと、使用中にサーボが詰まり、ステアリングギアがストールしてサーボが故障する可能性があります。




# サーボの校正プログラム


from microbit import *
import WOM_Sensor_Kit

while True:
    WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 190)
    WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, 190)
    display.show(10)



# サーボの校正方法


サーボを拡張ボードに接続

  • 上記の図に合わせて、サーボをmicro:bit拡張ボードに接続します。(茶色、赤色、黄色のケーブルを黒、赤、黄のコネクターに合わせて接続してください)
  • 付属USBケーブルの二つのマイクロUSBコネクターをそれぞれmicro:bit本体と拡張ボードに接続します。
  • micro:bit本体を拡張ボードに挿入します。
  • Muエディターを使って、サーボの校正用プログラムをmicro:bitに書き込みます。
  • micro:bit本体のディスプレイに「10」が表示され、サーボが正常に校正されていることを確認します。

注意


  • 必ずmicro:bit本体と拡張ボードの両方にUSBを装着してください。
  • micro:bitのUSBポートは、micro:bitへのプログラムの書き込み(ダウンロード)で利用します。
  • 拡張ボードのUSBポートは電源供給で利用します。接続しないとモジュールやサーボへの電源供給が不足する可能性がございます。




# サーボとビルディングブロックの接続


  • ブロック組み立て説明書(PDF)に沿って、ビルディングブロックを組み立ててください。

サーボとビルディングブロックの接続方法
(側面)

サーボとビルディングブロックの接続方法
(底面)

注意


  • 組み立て時は、サーボの取り付ける方向をご注意ください。
  • 方向が間違うとサーボが故障する恐れがあります。
  • 組み立て後、サーボのケーブル側が、上記の図と同じ方向に向いていることをご確認ください。





# モジュールの接続




モジュールを拡張ボードに接続

上記の図に合わせて、色認識モジュール、RGBライトモジュール、サーボをmicro:bit拡張ボードに接続します。




# プログラミング




# 実現内容


  • 色分別マシンの配置台に、赤・緑・青の物体を配置すると、その色を色認識モジュールによって判別されます。
  • 判別した色と同じ色をRGBライトモジュールで光らせます。
  • 赤色の場合、配置台を左に傾き、赤色の収納に物体を入れます。
  • 緑色の場合、配置台を右に傾き、緑色の収納に物体を入れます。
  • 青色の場合、配置台を前に傾き、青色の収納に物体を入れます。

※ 3色の物体と収納は、お客様にて適宜に別途ご用意ください。




# プログラミング例


# -*- coding: utf-8-*-# Encoding cookie added by Mu Editor
from microbit import *
import WOM_Sensor_Kit

display.off()
WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 190)
WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, 190)

while True:
    if WOM_Sensor_Kit.WOM_color(WOM_Sensor_Kit.WOM_red) == 255:
        if (WOM_Sensor_Kit.WOM_color(WOM_Sensor_Kit.WOM_green) < 20) and (WOM_Sensor_Kit.WOM_color(WOM_Sensor_Kit.WOM_blue) < 20):
            WOM_Sensor_Kit.WOM_rgb(1023, 0, 0)
            sleep(1000)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_rgb(0, 0, 0)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 220)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, 220)
            sleep(1000)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 190)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, 190)
            sleep(1000)
    elif WOM_Sensor_Kit.WOM_color(WOM_Sensor_Kit.WOM_blue) == 255:
        if (WOM_Sensor_Kit.WOM_color(WOM_Sensor_Kit.WOM_red) < 20) and (WOM_Sensor_Kit.WOM_color(WOM_Sensor_Kit.WOM_green) < 20):
            WOM_Sensor_Kit.WOM_rgb(0, 0, 1023)
            sleep(1000)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_rgb(0, 0, 0)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 220)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, 150)
            sleep(1000)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 190)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, 190)
            sleep(1000)
    elif WOM_Sensor_Kit.WOM_color(WOM_Sensor_Kit.WOM_green) == 255:
        if (WOM_Sensor_Kit.WOM_color(WOM_Sensor_Kit.WOM_red) < 20) and (WOM_Sensor_Kit.WOM_color(WOM_Sensor_Kit.WOM_blue) < 20):
            WOM_Sensor_Kit.WOM_rgb(0, 1023, 0)
            sleep(1000)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_rgb(0, 0, 0)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 160)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, 150)
            sleep(1000)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin1, 190)
            WOM_Sensor_Kit.WOM_servo360(pin2, 190)
            sleep(1000)



Last Updated: 5/17/2023, 8:59:44 AM