# マイクロメイト (micro:Mate) 利用マニュアル
本ドキュメントは、マイクロメイト(micro:Mate)の概要、特徴、利用方法について説明します。
また、初めてマイクロメイト(micro:Mate)を利用する際に、必要な機材や事前準備などの利用方法を記載しています。
中上級者向けでは、マイクロメイト(micro:Mate)の詳細仕様情報も確認できます。
# 1. 本ドキュメントの目的
- マイクロメイト(micro:Mate)の概要説明
- マイクロメイト(micro:Mate)の仕様説明
- micro:Mateに関する利用方法の説明
 
 
# 2. 概要
マイクロメイト(micro:Mate)は、DFRobot社が提供しているマイクロビット(micro:bit)用小型拡張ボードです。
マイクロビット(micro:bit)をご利用して、センサー等の外部接続デバイスに接続する際、ワニ口クリップを利用することが多いですが、
接続に手間がかかるや接続が不安定など、様々な不便を感じることが多いはずです。
micro:Mateを利用することで、センサー、モジュール、、モジュール、サーボモーターなど、簡単にマイクロビット(micro:bit)に接続ができます。
 
 
 
 
# 3. 購入方法
当社マイクロビット(micro:bit)専門ウェブショップ「イフティニー ストア(iftiny store)」 (opens new window)にてお求めいただけます。
# 4. 特徴・仕様
- 小型 
 マイクロメイト(micro:Mate)は、マイクロビット(micro:bit)と同じサイズです。
 マイクロビット(micro:bit)にボルト・ナットで装着するだけで、利用が可能です。  
- 便利な電源管理 
 Micro USBによる給電が可能。
 アナログでは、電源が接続されている場合、常に3.3Vで電源ONです。
 デジタルでは、スイッチにて、接続しているモジュールへの電源供給のON・OFF及び3.3Vと5Vの切り替えが可能です。
 
 アナログ: 3.3V (pin 0、1、2)
 電源供給は常にON  
 
 デジタル: 3.3V/5V (8、12、16)
 電源供給のON・OFF及び3.3Vと5Vの切り替えが可能  
- 汎用インターフェース 
 3ピン(3Pin)のI/Oインターフェースを6セット搭載しており、様々なモジュールやサーボモーター、センサー、ジャンパーワイヤーなどを接続することができます。
 三つのピンにそれぞれ色がついており、識別しやすいです。
 Gravityシリーズ(DFRobot製品)のセンサーからも簡単に接続が可能です。
 
 アナログ:3セット(pin 0、1、2)
 デジタル:3セット(pin 8、12、16)(PWM)
 - (補足): アナログ・デジタルの表記について - A : アナログ信号用 (Analog Signal) 
 D : デジタル信号用 (Digital Signal) 
 - (補足): Gravityシリーズ(DFRobot製品)の色分けについて - 青 : アナログ信号用 (Analog Signal) 
 緑 : デジタル信号用 (Digital Signal)
 赤 : 電源(VCC)
 黒 : グランド(GND) 
 
- 簡単な接続方法 
 マイクロビット(micro:bit)のコネクターにボルトを通して、ナットで固定することで、簡単にマイクロメイト (micro:Mate)をマイクロビット(micro:bit)に装着できます。
 それによって、マイクロメイト(micro:Mate)のスプリングピンコネクターとマイクロビット(micro:bit)のコネクターが接続し、ケーブルレスで連結されます。  
- 間違った接続の防止 
 背面にはゴム製のバンパーと3.5mmオーディオジャックを備えているため、拡張モジュールをmicro:bit基板に安定して取り付けることができます。
 また、これらがある事により、間違ってマイクロビット(micro:bit)の背面への接続を防ぐこともできます。  
- オーディオジャック付き 
 3.5mm オーディオジャックが一つ付属しています。  
注意事項
- マイクロメイト(micro:Mate)はスプリングピンコネクターを使って、マイクロビット(micro:bit)に接続するため、固定するためには、取付用ボルトとナットをしっかりと締める必要があります。
- マイクロメイト(micro:Mate)は、0,1,2番ピンからの3V(3.3V)アナログ入力にのみ対応しています。5Vのアナログモジュールには対応しておりません。
- Micro:MateのMicro USBポートは、データ転送にはご利用できません。データ転送は、micro:bitのMicro USBポートをご利用ください。
注意事項
- 消費電力の大きいモジュールやサーボモーター等は、必ずスイッチを5Vに設定し、5V電源のPin8, 12, 16に接続してください。そうでない場合、故障の原因となります。
# 5. 規格・付属品
| 項目 | 詳細 | 
|---|---|
| サイズ | 68.5 × 53.3mm | 
| 重量 | 22.8g | 
| 出力電圧 | アナログ: 3V デジタル: 3.3V/5V | 
| 入力電力パワー | < 10W | 
| サーボモーター駆動電流 | 1.2A | 
| 付属品 | micro:Mate 拡張ボード × 1 micro:bit装着用ボルト・ナットセット × 2 (合計:ボルト × 2 ナット × 4) | 
 
  
 
 
 
# 6. 物理概要

| NO. | 名称 | 詳細 | 
|---|---|---|
| 1 | オーディオ ジャック | 3.5mm ジャック | 
| 2 | アナログ接続ピン | 3V用 | 
| 3 | Micro USB 電源電源供給 | 5V電源用、データ転送不可 | 
| 4 | デジタル接続ピン | 3V/5V用 | 
| 5 | デジタル接続ピンの電源切替スイッチ | 電源OFF、3V、5V切替可能 | 
# 7. 利用方法
本利用方法の説明では、例として、デジタル超音波距離センサーをmicro:Mateに接続して利用する方法を説明します。
※ 本説明のデジタル超音波距離センサーは、DFRobot社 URM09 Ultrasonic Sensor (Trig)を前提としています。
# マイクロメイト (micro:Mate)をmicro:bitに装着
| No. | 手順 | 確認 | 
|---|---|---|
| 01 | micro:Mate単体で 付属ボルトとナットで固定する | ボルトをmicro:Mateの正面から挿入し、 背面にナットを装着して固定 | 
| 02 | micro:Mateとmicro:bitを 付属ナットで固定する | micro:Mateを前に、 micro:Mateの背面とmicro:bitの正面を接続 | 
# センサーをマイクロメイト (micro:Mate)に接続
| No. | 手順 | 確認 | 
|---|---|---|
| 01 | センサーにケーブルを装着 今回はセンサー付属ケーブルを利用 | 正しく装着されていることを確認 | 
| 02 | センサーのケーブルコネクター(3Pin)を micro:Mateのデジタルコネクター8番に装着 | ケーブルの色が合っていることを確認 | 
# プログラミングと利用
| No. | 手順 | 確認 | 
|---|---|---|
| 01 | MakeCodeを起動し、プロジェクトを作成 | ブロックエディター画面が表示される | 
| 02 | 「拡張機能」を選択し、検索バーで以下を検索 「https://github.com/DFRobot/pxt-DFRobot_URM09_Trig」 | 「DFRobt_URM09_Trig]であることを確認 | 
| 03 | 検索結果の「DFRobt_URM09_Trig]を クリックしてダウンロード | 「URM09 Trig]追加されたことを確認 | 
| 04 | 以下を参照しプログラムを作成 | 下記と同じであることを確認 | 
| 05 | 端末とmicro:bitと接続し、 プログラムをmicro:bitに保存 | 完了後、2秒ごとに距離を測り、 結果をマイクロディスプレイに表示される | 
# MakeCode ブロック
# MakeCode JavaScriptコード
let range = 0
basic.forever(function () {
    range = 0
    range = trig.ultraSonic(PIN.P8)
    basic.showNumber(range)
    basic.pause(2000)
})
# MakeCode pythonコード
range2 = 0
def on_forever():
    global range2
    range2 = 0
    range2 = trig.ultra_sonic(PIN.P8)
    basic.show_number(range2)
    basic.pause(2000)
basic.forever(on_forever)
# QRコード
カメラでQRコードをかざすことで、簡単にMakeCodeにアクセスし、上記サンプルコードを使うことが可能です。